セロトニン不足による悪影響
セロトニンが不足すると、以下の症状が発生しやすくなります。
・イライラや不安
・うつ病や不安障害
・不眠
・食欲不振
・集中力の低下
・意欲の低下
セロトニンとは
参考:医療法人社団平成医会
セロトニンとは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれる、脳内の神経伝達物質です。
精神状態を安定させ、気分を穏やかに保つ働きがあり、人間が感じる幸せや喜び、集中力などに深く関わっています。
また、睡眠や食欲の調整にも関与しており、不足するとイライラや不安、うつ病などの症状を引き起こすこともあります。
セロトニンの主な役割
・精神状態の安定:ノルアドレナリンやドーパミンを調節し、精神を落ち着かせる。
・気分転換:幸せホルモンと呼ばれ、幸福感に繋がる。
・睡眠の調整:睡眠ホルモンであるメラトニンの原料で、睡眠の質に影響。
・食欲の抑制:食欲のコントロール。
・自律神経のバランス:ストレスや緊張を緩和し、自律神経のバランス調整。
セロトニンを分泌する主な部位
セロトニンを主に分泌する部位は脳と腸です。
・脳:脳幹の縫線核(ほうせんかく)
・腸:消化管粘膜、特に小腸
腸内ではセロトニンの生成に必要なトリプトファンも生成され、脳へ送られます。
脳と腸は、互いに情報を伝達し合い、影響を及ぼし合う関係にあり「脳腸相関」と呼ばれています。
脳幹の縫線核
縫線核は、大脳皮質、辺縁系、視床下部、脳幹、脊髄などにセロトニン神経を投射しいます。
広範囲な神経伝達に関与し、睡眠、覚醒、歩行、呼吸、情動、認知機能などに関わっています。
腸
消化管のセロトニンは、腸のぜん動運動を促したり、血流に乗って全身をめぐったりすることで、便通改善や骨形成などに関与しています.
脳内でのセロトニンの分泌には、トリプトファンというアミノ酸が必要です.
セロトニンの減少要因
セロトニンは、精神状態の安定にかかわっています。
闘争逃走反応が生じるような感情が生じた際にノルアドレナリンが分泌され、瞬時に体が動きやすくなります。
ノルアドレナリンが分泌されるような感情は、怒りや不安、恐怖、集中力、意欲があります。
このような状態が続くと心臓や血管に負担が増える為、そのブレーキを行っているのがセロトニンです。
このような状況が長く続くとセロトニンの分泌が不足することがあり、セロトニンが不足することは、その働きも抑えられてしまいます。
また、ノルアドレナリンの分泌は交感神経を優位にするため、生活習慣病に繋がりやすくなるため日頃からリラクゼーションに繋がる行いをすることも大切です。
闘争逃走反応
闘争・逃走反応とは、危険やストレスに直面した際に起こる生理反応です。
危険から身を守るための本能的な反応で「戦うか逃げるか」という選択を促します。
その際に交感神経が活発になり、心拍数や呼吸が速くなったり、筋肉に血液が集中します。
セロトニン不足の要因
・セロトニンを増加させる行い(下記に記載)の減少。
・睡眠不足。
・遺伝。
・月経(女性)。
・ストレス。
セロトニンが増える行いがありますが、日常生活でその活動が減れば、セロトニンが枯渇しやすくなり、枯渇すると冒頭で説明したセロトニンの役割が得られなくなります。
セロトニンの役割:精神状態の安定、気分転換、睡眠の調整、食欲の抑制、自律神経のバランス調整。
睡眠
睡眠不足はセロトニンの合成を阻害します。
不眠や睡眠の質が悪いとセロトニン不足につながります。
減少要因(遺伝)
遺伝的にセロトニンが分泌されにくい体質である場合、その影響はさらに強くなります。
日本人はセロトニンの最も不足しやすい人種であることが知られています。
そのメカニズムは遺伝子上でセロトニントランスポーターの減少が多いためと言われます。
参考:新潟医師会ホームページ。
減少要因(女性とセロトニン)
女性は月経周期や更年期など、女性ホルモンの変動によってセロトニンの分泌量が影響を受けます。
女性ホルモンであるエストロゲンは、セロトニンの分泌を促す働きがあります。
エストロゲンの分泌量が減少する月経前や更年期には、セロトニンも減少しやすくなります。
このような状況とセロトニンが不足する要因が重なると、その影響はさらに強くなります。
ストレス
ストレスは症状や病気に繋がることを提唱したハンス・セリエ(医学者)で、一般適応症候群を提示しました。
一般適応症候群は、脳や体にストレスが加わると、それに抵抗しようとホルモンを分泌させて一時的には抵抗できても、ストレスが続くと抵抗能力が破城し、ホルモンが分泌できなくなるというものです。
このようにストレスが継続することでセロトニンも枯渇するのではないか?と考えられています。
セロトニンを増やす方法
セロトニンを増やすには、以下の方法があります。
※逆に以下の行動が減ればセロトニンが不足しやすくなります。
日光浴
日光を浴びると、セロトニンの分泌を促進するホルモンが分泌されます。
日照時間の短い季節や、日中に日光を浴びない生活をしていると、セロトニン不足しやすくなります。
それによって生じる季節性感情障害という病気があります。
運動
運動は、セロトニンを分泌させます。
特にリズミカルな有酸素運動が効果的と言われ、定期的な運動習慣が大切です。
食事
セロトニンの合成に必要な栄養素にトリプトファンやビタミンB6などがあります。
これらを含む食事が減ればセロトニン不足に繋がります。
トリプトファンを含む食材
・大豆製品(豆腐、納豆、味噌など)
・乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)
・穀類(米、小麦など)
・魚(鮭、カツオ、マグロなど)
・肉類(豚ロース、鶏むね肉など)
・ナッツ類(ピーナッツ、カシューナッツなど)
・果物(バナナ、キウイなど)
・他:卵など。
整体による症状緩和
セロトニンの不足は、いくつかの要因がありますが、特にノルアドレナリンが分泌されるような感情が起こるストレスが影響していると考えられています。
ノルアドレナリンは交感神経を優位にし、整体は副交感神経を優位にし、定期的に受けることで症状緩和に繋がります。

