不快な出来事が病気になるのは。

ストレスが病気になる理由

体の健康を保つために、自律神経や内分泌、免疫反応が働いています。

これらの働きは主に脳が制御していますが、脳の働きには限界があります。

脳への負担が強いことやその頻度、脳の回復を妨げる睡眠不足や睡眠の質の低下が重なると脳の機能は低下してしまいます。

それにより色々な病気や症状が発祥するリスクは高くなります。

ストレス反応

ストレス反応とは、ストレスによって生じる体の無意識に起こっている反応です。

ストレスとは、心や精神的に不快な出来事だけではなく、脳の負担と言えます。

ストレスとは、詳しくはコチラ。

主に3つに分けられています。

・心理的
・身体的
・行動的

心理的ストレス反応

イライラする、憂鬱、不安、緊張、興奮、混乱、など

身体的ストレス反応

不眠、食欲低下、動悸、冷汗、胃痛、下痢、頭痛、めまい、倦怠感、など

行動的ストレス反応

暴飲暴食、喫煙量の増加、遅刻や欠勤、ミスが続く、など

不快な出来事が病気になる流れ

不快なできごと(精神学的ストレス)は、病気に繋がることがあります。

ただ、この不快なできごとは受け止め方次第では、不快とならない場合もあります。

個人差が大きいです。

「病は気から」という言葉があります。

心の悩みがストレス反応として症状がでるだけではなく、実際に内科的な病気になることがあります。

内分泌系によるストレス反応

精神学的ストレッサーの刺激は、まず脳の中にある大脳辺縁系と呼ばれる部位でうけとります。

  

受けとった刺激は大脳辺縁系に伝わりその後

大脳辺縁系→視床下部→脳下垂体へ伝わります。

そして、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。

これが副腎皮質に届き、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドが分泌されます。

糖質コルチコイドは、抗ストレスホルモンです。

このホルモンは慢性的なストレス状況下におかれると他の脳下垂体より分泌されるホルモンより優先的に分泌されます。

減少するホルモンの影響と増加した糖質コルチコイドにより問題が生じます。

脳下垂体から分泌されるホルモン

脳下垂体から分泌されるホルモンは、以下のものがあります。

成長ホルモン
乳腺刺激ホルモン
性腺刺激ホルモン
甲状腺刺激ホルモン
があります。

これらの分泌がストレスによって抑えられたら、これらホルモンと関係する臓器に影響がでる可能性があります。

副腎皮質ホルモンの役割

慢性的なストレス過で分泌される副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドは、以下の役割があります。

・抗ストレスホルモン。
・うつを抑える作用。
・気力を高める作用。
・抗炎症作用。

またブドウ糖を生成する役割もあります。

その生成過程は筋肉のタンパク質を分解してアミノ酸を作成しています。

アミノ酸は肝臓でブドウ糖に合成されて、血糖値が上昇します。

ストレスによる副腎皮質ホルモンの増加は、タンパク質の分解と血糖値の上昇が懸念されます。

たんぱく質の分解

免疫系の白血球は、アミノ酸が原料となっています。

アミノ酸はタンパク質を分解してつくられ、ストレスによりタンパク質が分解されすぎると原料となるアミノ酸が減り、白血球の生成が減少します。

そうなると免疫力が低下します。

また、筋肉が減ると体重減少へとつながります。

また、タンパク質の摂取が少なければ免疫力低下の影響はさらにでやすくなります。

血糖値上昇による症状

血糖値の上昇は、以下のような症状がでやすくなります。

・喉がかわく→多飲、多尿。
・体重減少
・倦怠感や疲労感
・空腹感
・集中力の低下
・こむら返り
・目のかすみ

成長ホルモンの役割

肝臓や筋肉、脂肪などのさまざまな臓器で行われている代謝の促進。

成長ホルモンの減少は、以下の症状が発症しやすくなります。

・コレステロールの増加。
・骨が弱くなる。
・筋肉量の低下。
・皮膚の乾燥。

乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)の役割。

妊娠維持や乳汁合成、母性本能を高める。

乳腺刺激ホルモンの減少は、以下のリスクが高くなります。

・不妊
・母乳の減少
・育児放棄

性腺刺激ホルモンの役割

月経周期の維持。

甲状腺刺激ホルモンの役割

甲状腺ホルモンの分泌を促す。

甲状腺ホルモンの役割

体の組織を作る材料や体を動かすエネルギー源となるたんぱく質、脂肪、炭水化物は代謝の過程を刺激し促進する作用。

ストレスが慢性となり、脳下垂体から分泌されるこれらのホルモン分泌の低下がおこれば、それぞれの役割が低下する恐れがあります。

甲状腺機能低下症という病気がありますが、その症状は倦怠感、便秘、体重増加、冷えやすい、肌の乾燥などがあります。

整体はストレスを減らせる。

不快な出来事がストレスになるとわかっていても、気持ちの切り替えは簡単にはいかないものです。

知らず知らずにストレスは蓄積してしまいます。

自身としては38度前後の熱が1ケ月続いたことがありました。

整体を受けることでストレスを減らすことができます。

定期的に整体を受けることは、このような流れからおこる病気のリスクを減らすことに繋がると言えます。

整体でストレス緩和の実験は、コチラ。

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