ストレスとは
一般的にストレスは、日常の出来事がうまくいかない事による精神的な負担を想像します。
この負担は、脳にかかっています。
ストレスは、脳や体の疲労につながることがそれに当てはまりますが、特に以下の状況でストレスが強くなります。
・不規則に起こること
・非日常的なこと
・不快なこと。
人の脳は凄いと言われていますが、処理能力には限界があります。
そして、これらのストレス要因が増えたり、大きくなると脳は処理できなくなってきます。
また個人の体質の違いによりストレスに対しての許容値の差があります。
ここでの体質とは、臓器の機能や物事に対しての受け止め方です。
例えば一般的にイライラする出来事がおこった際に、気にならない人と気になる人がいます。
また、病原菌が体に入った時にそれに抵抗できる人とできない人がいます。
ストレスの起源
ストレスの起源は、カナダの生理学者であるハンス・セリエが発表した「ストレス学説」(1936年)と言われています。
このような脳の負担は、専門用語でストレッサーと呼ばれ、精神的なものだけではありません。
・生命を脅かす出来事。(ウイルスや化学的公害など)
・非日常的なこと。(事故やイベントなど)
・不快なこと(怒り、不安、悲しみなど負の思考)。
これらがストレスとなります。
ストレッサーの種類
ストレッサーは、おおまかに物理的、化学的、生物学的、精神学的、身体的などにわけられます。
物理的ストレッサー
物理的ストレッサーは、五感で感じる不快なことです。
五感は、触・視・聴・味・嗅があります。
触:肌や手で触れて、触れられていやなこと。
視:見て嫌な出来事、不快な色。
聴覚:不快な音、騒音
味覚:不味く感じる食べ物。
嗅覚:不快な匂い。
化学的ストレッサー
薬物・栄養不足・酸素不足・大気汚染など。
生物学的ストレッサー
ウイルス感染・病気・飢餓など。
精神学的ストレッサー
抑圧、怒り、不安、悲しみ、大きな喜びなど。
身体的ストレッサー
痛み・睡眠不足・疲労など。
良いストレス?
ストレスが生じると私たちの体は、それに対してストレス反応(後述)があらわれます。
その表れ方は個人差があります。
またストレスは、マイナスで悪い事のように考えがちです。
ですが、ストレスの種類や程度によっては、それが良いストレスになる場合もあります。
悪いストレスとなるのか、良いストレスとなるのかは、個人の受け止め方や体質によって異なります。
例えば、スポーツによる運動やウイルスに対する免疫反応があります。
スポーツなどによる運動。
体を動かすと筋肉は疲労します。
筋肉への負荷の強さや頻度、その後のケア、自然治癒力(個人差がある)が関連して、運動がプラスに働く場合もあれば、マイナスに働く場合もあります。
適度な運動(プラス面)
適度な運動と適切なケアは、体にプラスとして働きます。
・ストレス解消
・筋力アップ
・痛みの閾値の上昇
・血行促進
過度な運動(マイナス面)
運動の強度や頻度が強すぎる運動やケア不足は、オーバートレーニング症候群が発症することがあります。
「オーバートレーニングの症状」
・疲労感
・食欲低下
・体重減少
・筋肉や軟骨の損傷
・免疫力の低下
・うつなどの精神疾患
また、自然治癒力は加齢に伴い低下するため、自身の回復力に見合った運動をする事が大切です。
加齢が進んでいるにもかかわらず、若い時と同じような運動をすれば、ストレスは大きくなります。
ウイルスによるストレス
体の中に病原菌(ウイルス)が入ってきた際に、私たちの体は免疫反応が働き抵抗します。
これによりウイルスが体の中に入った時に攻撃をして悪化を防いでいます。
この攻防戦がストレスになっています。
ですが、過剰に働きすぎてアレルギー反応をおこす場合もあります。
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