人間以外の自然界の生き物は、疲れたら休みますが、人間だけはあえて疲れても休まずに働き続ける場合があります。
その努力の過程にもかかわらず最悪の「過労死」が待っていることがあります。
もちろん、体はこういう結果にならないようにあるサインを発します。
身体からの「三大生体アラーム」というもので
「疲労」「発熱」[痛み]です。
今動き回ると、危ないぞ!
いずれ命にかかわるぞ!
とこれらのアラームを鳴らします。
この三大生体アラームのうち痛みや発熱は、気づきやすいのですが、疲労はこれらに比べ気づきにくいので、それが隠れ疲労とよばれるゆえんです。
そこで危険な状況にならないためにも、早めに疲労に気づくことが大切です。
そのための「6つの疲労サイン」があります。
① 何事もすぐに飽きる。
② 寝落ちする。
③ 起床4時間後に眠気やだるさがある。
④ 口唇や脇にヘルペスができる。
⑤ 夜中に何度も目が覚める。
⑥ ツーンとする体臭がする。
もし、このようなことが体に起きていたら疲労のサインですので疲労回復に努めてください。
① 何事もすぐに飽きてしまう。
普段生活していると飽きることはあるのですが、普段は楽しかったり、やりがいをもっていたことが、なぜか「飽きた」と感じる場合には要注意です。
② 寝落ちする。
テレビを見ていたはずなのにいつの間にか寝てしまったり、お風呂の中で眠ってしまったり、このようになんとなく寝てしまった場合には、脳や身体の疲れを回復するために睡眠をとって疲労を回復させようとしています。
疲れがピークに近い状態といえます。
疲労感がないつもりでもこのような寝落ちをしてしまっていたら、隠れ疲労があると言えます。
③ 起床後4時間後に眠気やだるさがある。
人の体は、生活リズムというものがあります。
疲労が低い場合に通常起床4時間後に脳がもっとも活性化するようになっていて、
8時間後に1度眠気がきて、11時間後に再度活性化するという生活リズムがあります。
このことから、起床後4時間後に活性化するはずですが、そうならなく眠気がくる場合には、疲れが抜けていないと言えます。
④ 口唇や脇にヘルペスができる。
ヘルペスは菌が体にない人は発症しないので、すべての人が発症するわけではない
ですが、西洋からキスの文化が持ち込まれてから保有していることが多いようです。
疲労によって免疫力が低下すると、このヘルペスが免疫力に勝ち、症状として水疱によるかゆみや痛みが表れます。
⑤ 夜中に何度も目が覚める。
トイレに行きたいから目が覚めるのではなく、日頃忙しく交感神経が優位になっていると浅い眠りのために夜中に起きてしまい自律神経が乱れ、睡眠の周期が狂ってしまうことがあります。
⑥ ツーンとする体臭がする。
疲労により肝機能が低下する場合があり、その際に肝臓で分解されるべき
アンモニアが汗としてでてきてしまい、ツーンとした体臭になります。
私が30~40kmのマラソンの練習をしていてるときに30kmあたり
から、なんとも言えないこのツーンとした臭いがするときがあります。
普段の生活で、このツーンとした臭いがしてしまうのなら本気で疲労をとらないと大変なことになりそうです。
気づきにくい疲労もこのようにサインがあるので、もし、当てはまる場合には、副交感神経を高めたり休息をとることを心がけてください。
参考図書 隠れ疲労 著:梶本修身
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