症状が治まると、痛みや辛さがなくなるというプラスな面だけではありません。
症状がなくなることでマイナスな面が2つあります。
①優しくされなくなる。
治ってしまうと周りから優しくされなくなることがある。
というマイナスな面があります。
②脳は変化を嫌う。
基本的に脳は安定を求めています。
脳は、変化が嫌いです。
これは、人間がもっているホメオパシーと生理機能のためです。
体温、心拍数、血圧は、何かの理由で上がったとしても元に戻る。
という生理機能です。
そのために悪い行いに対するだけじゃなく、良い行いに対しても
「めんどうくさい」
と思ってしまいます。
これは習慣なので、変化に慣れている。
変化を楽しみきれる人は、マイナスには働きません。
マイナスに働いてしまっていると治るスイッチが押しずらくなります。
体に良いから運動しようと思っていて
「さっそく今日からがんばろー!」
とできるのか
「めんどうくさい」
と思って難癖つけてやらないのか。
あなたはどっちのタイプですか?
「出る杭は打たれる。」
また、「でる杭は、打たれる」ということわざもあります。
大辞林によれば
① 頭角を現す者はとかく他の人から憎まれ邪魔をされる。
② よけいなことをする者は他から制裁を受ける。
というものです。
日本で争いの少ない平和な時期は、最近のようです。
来院された70歳以上の方にお話しを聞くと
「ちょっと前までは、 近隣の部落と仲たがいをしていたよ」
と聞きました。
「知らない人が村に入ってくるとロクなことがない。」
それは、病原菌だったかもしれないし、いざこざの種だったのかもしれません。
そういった過去の出来事を脳が記憶していて、変化に対してブロックをかけてしまいます。
このような理由から
「今の私自身が変わってしまうと人から嫌われてしまうのではないか?」
という心理が働き
「人と変わったことはしないで、あまり目立たないようにしよう!」
ということを考えがちです。
そのために体調が良くなることでさえも変わることに抵抗し、治るスイッチが入らなかったりします。
このスイッチを入れるには、変化しても大丈夫なんだということを理解し、意識的に変えていくしかありません。
「めんどうくさい」と思ったら、めんどうくさいということはどういうことかを考える。
めんどうくさいは大事なこと参照。
ですが、結局のところツライ症状を治したいなら、同じことをしていては同じ結果が待っていて、これまでと違うことする必要があります。
これまでと同じことをしていれば、症状が悪化するかもしれません。
そうなってからだと辛さが倍増します。
後になって後悔しないためには、いいと思うことは「即行動!」です。
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