良性発作性頭位めまい症の原因は、前回説明しました。
このめまいタイプの原因は、浮遊した耳石が半規管に入ってしまうことでおこります。
半規管は耳の中にあるので左右ひとつづつあり、改善させるには、まず左右どちらの耳石が悪さをしているのか確認しなくてはいけません。
ここで説明するのは、あくまで目安です。
めまいを専門としている病院では、聴力検査、重心動揺検査、眼振検査、足踏み検査などを行っているようです。
個人で簡単にできるのは、最後の足踏み検査です。
足踏み検査の方法
壁から1~2mほど離れて立ち、その場で目をつぶりながら足踏みを50回おこないます。
※めまいの症状がツライ場合は、体調がよいときにおこなってください。
壁に向いて足踏みをしましたが、内耳に異常があるとその異常があるほうに体は移動することが多いです。
浮遊した耳石は人によって左右とも悪さをしていることもあります。
また、骨盤に歪みがある場合や股関節に問題がある場合でも足踏み後にはズレるものです。
体の位置を確認する器官は内耳だけではありません。
その他の体の位置を確認する器官の異常でもめまいはでやすくなります。
コチラ
整体では、それらをよくすることでめまいの症状を改善させていきます。
以下は、今説明したチェックと別のものですが、めまいがあるときに運転ができるかどうかの指標になると思います。
参考:9割のめまいは自分で治せる。著者:新井基洋より
自分で耳石を元に戻す方法。(エブリー法)
異常が右にある場合
枕を準備し、仰向けで寝た時に枕が背中にくるように置く。
※枕に頭は乗せない。
①長座(膝の伸ばす)で床かベッドに座ります。
②右を向きます。角度は45度。
③顔の向きをキープしたまま仰向けに寝ます。この時、やや顎を突き出します。30秒待ちます。
④左を向きます。角度は45度。同じくやや顎を突き出します。30秒待ちます。
⑤頭はそのままで左肩が下になるように体ごと左を向きます。またずに⑥へ
⑥体はそのままで顔を床に向ける。30秒待ちます。
このエブリー法ですが、完全に症状がなくなるというものではありません。
うまくいけば7~8割がためまいがよくなるというものです。
ですが、生活に支障がでている状態で7~8割程度の改善できればそれだけ生活は楽になります。
また、一度よくなったからといってまためまいがおこらないというものでもなかったりします。
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