整体で改善できないめまい。
脳の異常が原因となるめまいは、整体で改善できません。
また、整体ではめまいの診断することはできません。
脳の異常が原因となるめまいは、2~3%程度となっていますが、めまいがおきたら一度は病院での診察をすすめます。
以下のことがめまいと同時に急におこった場合には、すぐに救急車(119)をお呼びください。
・ろれつがまわらない。
・しびれがある。
・力がはいらない。
・手足のふるえ。
・経験したことのない激しい頭痛。
・片方の目が見えない、物が二重に見える。
脳から生じるめまいは、一刻を争うことがあります。
整体で改善できるめまい。
なぜ、整体でめまいがよくなるのか?
はっきりとした理由はわかっていませんが、めまいの原因のひとつであるストレスが整体で減ることと、歪み自体がめまいの原因となっていることがあると考えられます。
視神経や内耳に影響を及ぼすほどの歪みですので、当院にめまいで来院される方は背骨の歪みがあり、それに伴い肩こり腰痛などの症状をあわせてもっています。
歪みの改善
目や内耳はさきほど説明したように、体の位置情報を認識するときに使われる器官で、そこに脳脊髄液が流れていますが、骨格が歪むとこの脳脊髄液の流れが悪くなると考えられており、この脳脊髄液の流れが悪くなればめまいになることがあります。
詳しくは、以下をお読みください。
歪みができると脳脊髄液の循環を悪くすることがある。
詳しくはコチラ(脳脊髄液の循環)
頚の一番上の骨(C1:アトラス)の歪みが大きくなると脊柱部分の脳脊髄液の通り道が狭くなる。
詳しくはコチラ(環椎後頭骨関節と脳脊髄液循環)
背骨が歪むことで脳脊髄液の循環が悪くなるため、視神経と内耳に異常がおこり、歪みがよくなれば循環はよくなり、これが整体でめまいがよくなる理由ではないかと言われています。
脳脊髄液の循環が悪くなると視神経と内耳の異常にどうつながるのか説明します。
①視神経
視神経は、下図のように目とつながっている神経です。
その視神経の断面は下図のようになっていて、06クモ膜下腔は脳脊髄液が満たされています。
脳脊髄液の循環が悪くなると視神経内のクモ膜下腔内への循環が悪くなり、歪みをよくすることで循環をよくし、めまいがよくなるという考えです。
②三半規管の外リンパ液
耳の中にある三半規管は、内部が水で満たされた 外リンパ腔と内リンパ腔というパイプ状の管がありますが、頭が動くとこの中の水が動き、その情報が神経を通じて脳に伝わり、平衡感覚を認識しています。
そして、この外リンパ腔は、上図のように脳脊髄液と繋がっていて、それで満たされています。
背骨に歪みができると脳脊髄液の循環が悪くなり、この液体の流れに支障がでるため平衡感覚がおかしくなり、整体で歪みをよくすることがめまいの改善につながると考えられます。
③手足の位置情報
下部頚椎や上部胸椎の歪みが強くなると腕に向かう神経を圧迫しシビレや知覚異常がでることはよく知られていますが、手足の感覚が体の位置情報の一役をになっていると先ほど説明したように、手足の感覚がおかしくなれば、視覚や内耳の平衡感覚を使って認識していた体の位置情報に狂いが生じ、めまいを増長させると考えられ、歪みがよくなればめまいも改善につながると考えられます。
④ストレス
フワフワするめまいはストレスが主な原因と言われています。
また、回転性のめまいでもストレスがめまいをおこす要因にあげられています。
整体を受けると肉体的ストレスが減ること、またツライことを誰かに話すことでストレスは減ります。
ストレスは脳の活動を低下させますが、その脳が体の平衡感覚を認識しているので
脳が疲れれば認識力が低下し、めまいの症状がでやすくなります。
めまいで病院に行き、検査を受け脳の病気ではないとわかったときにお医者さんからめまいがストレスとの関係を指摘され、生活習慣の改善が必要と言われることが多いようです。
ですが、診察室では、患者さんに
・どんなことがストレスになるのか?
・今ストレスがどれくないなのか?
を話したり、チェックすることはないと聞きます。
「生活習慣の改善が必要です」
「睡眠時間を十分に、規則正しい生活を心がけてください」
と言われるだけのようです。
実際、何がストレスになっているのか、わからないことが多いのですが、わからないということが不安になりストレスにもなります。
ストレスを減らせればよいですが、それに気づくだけでも気は休まると思います。
厚生労働省が出している5分でできる職場のストレスチェック(下記リンク)があります。
パソコンやスマホでチェックできるので、職業的なストレスチェックですが、働いていない人もわかる部分がありますので参考になると思います。
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