不眠症
不眠症で睡眠の質や量が不十分だと、疲労が回復しきれずに心身の機能低下し、以下の症状がでてくることがあります。
・睡眠問題が1ヶ月以上続く。
・日中のやる気の低下やだるい。
・集中力の低下。
・食欲低下など。
睡眠は、疲労回復に欠かせないものです。

また、不眠が続くと翌日の体の不調が気になってきます。
「眠れない」
「明日も早いのに」
「仕事なのに」など
このような不安を感じ続ければ精神的ストレスが蓄積して不眠が悪化し、悪循環におちいりがちです。
病院での診断
病院では、以下の二つが重なることで、不眠症と診断されるようです。
①長期間にわたり夜間の不眠が続く。
②日中に精神や身体の不調によって生活の質が低下する。
不眠症の4つのタイプ
不眠といっても、寝ようとしても眠れないのか、眠ったけどすぐに目が覚めてしまうなど、タイプがいくつかあります。
以下は、そのタイプです。
①入眠障害 寝つきが悪い。
②中途覚醒 睡眠中に何度も目が覚める。
③早朝覚醒 早く目が覚める。
④熟眠障害 睡眠時間はとっているけと満足できない。
不眠症は、5人にひとり。
日本人の不眠に対しての調査で
・睡眠で休養が取れていない。
・何らかの不眠がある
という悩みを日本人の5人に一人は感じているようです。
また、加齢とともに不眠は増加する傾向にあり、60歳以上の方は3人に一人が悩んでいます。
そして、20人に1人が不眠のため睡眠薬を服用しています。
このことから不眠症は特殊な病気ではなく、よくある普通の病気といえそうです。
睡眠時間は個人差あり。
日本人の睡眠時間は、平均で7時間程度という事で、睡眠時間は7時間程とったが良いと言われる事が多いのですが、必ずしもそうとは限りません。
3時間の睡眠で大丈夫な人もいますし、10時間ほど眠らないと足りない人もいます。
その為に睡眠時間に対してのこだわりすぎはよくありません。
普段の生活に問題はないのに
「7時間眠れていない」
「前はもっと眠れたのに」
という不満をもつと不眠の悪循環におちいる可能性があります。
また健康な人でも年齢が増えるにつれて中途覚醒や早朝覚醒は増える傾向にあります。
私は四十後半ですが、最近1時間ほど早く朝目覚めるのが多くなりました。
日中において生活の質が低下していなければ、睡眠時間にこだわる必要はありません。
睡眠時間が短いことや目覚めた回数にこだわりすぎる必要はありません。
ただ、日頃忙しいと交感神経が優位になっていて、脳が覚醒している場合は、眠気を感じにくくなる事があります。
実際は疲れているけど眠気がこない、という場合です。
これは短い間だと問題ありませんが、長期に渡りこのような事が続いていると、知らない間に健康を害している事があります。
休日は、平日より起きるのが遅い場合は、日頃の睡眠時間が足りていないと言えますので、睡眠の質や睡眠時間の改善を取り組むことを勧めます。
不眠の原因
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不眠の原因は、
・ストレス
・心や体の病気
・クスリの副作用など
と言われていますが、当院に来られる不眠の症状があるお客様の特徴は、特に背中の歪みやコリが強くなっています。
当院は整体を生業にしていますので、その改善をしますが、それに合わせてお客様から「よく眠れるようになってきた」というお声を頂くことがとても多いです。
主な不眠の原因
不眠の原因は、ストレスや交感神経が優位になって眠れない。
寝ても目が覚めてまた眠れない。
など、このような事が多いのですが、それ意外にも不眠になっている原因がいくつかあります。
ストレス
過度なストレスは、睡眠の質を高める副交感神経とは逆の交感神経を高めるために不眠になりがちです。
真面目な人ほど睡眠にこだわりやすい、また精神的なストレスを感じやすいので不眠症になる傾向にあります。
薬や刺激物
薬の副作用で不眠になることもあります。
薬局や医師にご相談ください。
カフェインやニコチンは覚醒作用があり、不眠を増長させます。
また、カフェインには利尿作用もあるためトイレに行く回数が増えます。
からだの病気
病気になり、その痛みや苦しさから眠りずらくなり、睡眠途中で目が覚めたりします。
・胸苦しさ:高血圧や心臓病など。
・咳や発作:呼吸器疾患など。
・頻尿:腎臓病・前立腺肥大など。
・かゆみ:アレルギー疾患など
それぞれの症状は、病院で治療を受ける事でき、不眠の助けになると思われます。
不眠は、回復力を低下させて悪循環になり症状を悪化させる可能性がありますので、上記の症状があれば病院で早めの診察を薦めます。
こころの病気
こころの病気の多くは不眠を伴います。
不眠と思っていたらこころの病だったということもあるようです。
インターネットで心の病気をチェックするサイトがありますので、気になる方はチェックしてみてください。
生活リズムの乱れ
夜間勤務や交替制勤務のように就寝時間が一定でない方は、体内のリズムが乱れて不眠のリスクが高まります。
お仕事によっては、変えることが難しい職種もありますが、その場合は睡眠環境や睡眠導入の改善を勧めます。
環境
騒音や光が気になって眠れなくなることがあります。
また寝室が暑すぎても寒すぎても眠りを妨げがちです。
人によってさまざまですが、夏場は約25℃~26℃、冬場約22℃~23℃が眠りやすいと言われています。
不眠改善の為に整体で出来ること
不眠の原因は多様で、整体を受ければ必ず不眠が治るというわけではありません。
原因によって対処法も異なります。
とてもツライ場合には、病院での診察を薦めます。
ただ、不眠の改善の為に色々試したが、良くならない場合はコリや歪み、ストレスや疲労が原因かもしれません。
これらは整体を受けることで改善し、睡眠の質を高めることに繋がります。
また、生活環境が不眠の原因であり、その改善が難しい場合は、定期的な来院(週1~月1程度)を勧めます。
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